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曹洞宗のお葬式

 

 

  ■坐禅の前に

   ●装身具、時計などははずし、靴下などは脱いでおきましょう。
   ●坐蒲は自分の体に合った物を使いましょう。
   ●堂内では静かにしなければいけません。私語を慎みましょう。
   ●堂内を歩くときは、必ず叉手にします。また、聖僧さまの前を横切ってはいけません。
   ●坐ったとき、隣の人にあわせて一列になるようにします。


一、合掌 (がっしょう)
相手に尊敬の念をあらわすことです。両手のひらを合わせてしっかりと指を揃えます。指の先を鼻の高さに揃え鼻から約十センチ離します。肘を軽く張り肩の力は抜くようにします。


二、叉手 (しゃしゅ)
立っている時、歩く時の手の作法です。左手の親指を中にして拳を作り、これを胸に軽く
当てて右手のひらでこれを覆います。



三、法界定印 (ほっかいじょういん)
正座の時、坐禅の時の手の形です。右手のひらを上向きにして組んだ足の上に置き、その上に左の手のひらを同じように上向きにして置き、両方の親指の先をかすかに接触させます。力を入れて押してはいけませんが、決して離さないようにします。


四、隣位問訊 (りんいもんじん)
坐る両隣の人への挨拶です。自分の坐る位置に着いたら、その場所に
向かって合掌低頭します。両隣に当たる二人はこれを受けて合掌します。

五、対坐問訊 (たいざもんじん)
坐る向いの人への挨拶です。隣位問訊をしたら、
合掌のまま右回りをして向いに坐っている人に
合掌低頭します。向かい側の人はこれを受けて
合掌します。

 

六、面壁 (めんぺき)
壁の方に向くことです。対坐問訊をしたら、そのまま坐蒲の上に
腰を下ろします。その時、背骨の下に坐蒲の中心がくるように
します。一方の手で坐蒲の中心がくるようにします。一方の手で
畳を押すようにして回り、壁の方へ向かいます。


七、結跏趺坐 (けっかふざ)
両足を組む坐り方です。まず、右の足を左の股の
上に深くのせ、次に左の足を右の股の上にのせ
ます。足を組んだら手は法界定印を結びます。



八、半跏趺坐 (はんかふざ)
片足を組む坐り方です。右の足を左の股の下に深く入れ、左の足を右の股の上に深くのせます。結跏趺坐でも半跏趺坐でも肝心なのは、両膝を確実に地につけ、両膝とお尻の三点で上体を支えることです。


九、左右揺振 (さゆうようしん)
身体を落ち着かせるために行います。上半身を
振り子のように大から小へ左右に揺り動かして、
坐相をまっすぐに正しく落ち着かせます。



十、上体の作法
背骨をまっすぐに伸ばし、下腹を突き出すようにして腰に
きまりをつけます。両肩の力を抜き、首筋には力を入れず顎を引き、頭で天をつきあげるようにすると背骨がまっす
ぐになります。


十一、目の作法
目は閉じてはいけません。自然のままに開いておきましょう。視線は、およそ一メートル前方、約四十五度の角度に落としたままにして、よそ見をしてはいけません。

 


十二、欠気一息 (かんきいっそく)
形を正したところでする息です。深々と息を鼻から吸い込み、これを徐々に口から吐き出します。この深呼吸を数回行った後は、自然と鼻からの呼吸にまかせます。

 

十三、口の作法
舌の先を上の歯の内側の付け根につけ、歯をしっかりと揃え唇を密着させます。口を真一文字に結んで、開けたり動かしたりしてはいけません。

 

十四、思いをはなつ
様々な思いにとらわれないことです。目に映るものにも耳に聞こえる音にも、鼻に匂う香りにも心に浮かぶ思念にも、なるがままにそれらの一切に引き込まれないように、気にかけないことです。

 

十五、止静鐘 (しじょうしょう)
坐禅の始まる合図です。参禅者の身相が整う頃、堂頭(どうちょう)が入堂して堂内を一巡し、
正しい坐にあるかを点検します。これを検単(けんたん)といいます。堂頭が自分の後ろに巡ってきた時は合掌をし、通りすぎた後に法界定印にもどします。この後、止静鐘(鐘三回)が鳴ります。止静鐘が鳴ったら堂内に出入りをしてはいけません。

 

十六、警策 (きょうさく)
心のゆるみを警める為に使います。眠気がしたり心が乱れた時などに自分から合掌して受ける方法と、姿勢が悪かったり寝ていたりする人に直堂(じきどう)(堂内を監督する者)の方から入れる方法があります。どちらの場合も右肩を軽く打って予告しますので、そうしたら合掌のまま首を左に傾け右肩をあけるようにします。受け終わったら合掌低頭して元の法界定印に戻します。

 

十七、経行 (きんひん)
坐禅が長時間行われる場合に、堂内をゆるやかに静かに歩行することです。坐禅中に経行鐘
(きんひんしょう)(鐘二回)が鳴ったら、合掌低頭し左右揺振して足を解き右回りで向きを変え
静かに立ち上がります。坐蒲を直し隣位問訊、対坐問訊をします。そのあと叉手にして呼吸を
整え、一呼吸に半歩ずつ右足より歩を進めます。息を吸って吐く間に足の甲の長さの半分だけ
歩を進めるのです。列の前後を等間隔に保ち、堂内を右まわりに緩歩(かんぽ)します。呼吸の
仕方や上体の姿勢、目や口元などは坐禅の場合と同様です。時間になり抽解鐘(ちゅうかい
しょう)(鐘一回)を聞いたら、直ちにその場に両脚を揃えて止まります。叉手のまま低頭し、普
通の歩速で進行方向に進み自分の坐っていた場所に戻ります。隣位問訊、対坐問訊
したのち
坐禅を続けます。

 

十八、終わり
放禅鐘(ほうぜんしょう)(鐘一回)が鳴ると坐禅の終わりです。合掌低頭した後、今度は両手のひらを上にして膝に置き、最初とは逆にはじめは小さくだんだん大きく左右揺振をします。体をほぐした後、足を解き右回りで向きを変えます。立ち膝になり坐蒲を元の形に直します。直し終わった立ち上がり、隣位問訊、対坐問訊
をして叉手で退堂します。